箱根・湯河原・真鶴版
公開：2015年12月18日
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湯河原温泉の湯元通りにある「食事処かとう」がレトロな外観に変わった。温泉街にふさわしい街並みを復活させようとネット上で資金協力を呼びかけ、「修景」にこぎつけた。
店主は隣で精肉店を営む加藤功さん（70）。湯元通りでは木造の建物が減り、駐車場などに変わりつつある。消えゆく風情を守るため隣の空き店舗を購入した。外装工事の費用までは捻出が難しく、町づくりプランナーの中西佳代子さんがネット上で資金を募った結果、目標の80万円を大きく上回る１１７万円が集まった。今月行われた工事で、店の入り口は落ち着いた茶色に変わり、大正ロマンを感じさせる電燈もついた。「以前よりも散歩する人や立ち止まってくれる人が増えました」と加藤さん。
湯元通りは伊豆屋旅館や上野屋旅館など湯河原温泉の歴史をとどめる建物が連なっており、町側には街並環備事業を通じて舗装を石畳風にしたり街灯を暖色にする構想もある。
