神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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小田原警察署長を務める 西方 昭典さん 小田原市在住 56歳

公開:2015年12月18日

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みなぎる正義感

 ○…9月の就任挨拶の際、「この街に溶け込み、安心、安全を地域の人の目線で守っていこう」と話した。2カ月が経過した今、小学生の登下校を見守るボランティアや地域の集会で、市民の笑顔に触れる機会が増すにつれ、「地域の人が温かい。この場所でいい仕事がしたい」と、改めて決意を口にした。

 ○…長野県野沢温泉で温泉宿を営む家に次男として生まれた。毎冬4、5mもの雪が家を覆う豪雪地帯で育つ。小学校のスキークラブに入ると才能が開花。高校時代はインターハイや国体で入賞するほどの腕前に成長した。「故郷が丈夫な体に育ててくれた」と笑う。スキーで大学進学という選択肢もあったが、神奈川県警で働く叔父の勧めもあって警察官に。最初に鶴見署への配属が決まると、実家とは違う都会の雰囲気に「こんな所があったのか」とカルチャーショックを受けたという。以来20以上の部署を経験。国会でストーカーやDⅤの規制法が成立した際、県警本部の生活安全部で中心となり、警察内での運用方法の基盤を作り上げた。「(法案や運用方法は)少しずつ形を変えているが、今に活きるものが作れた」と誇らしげだ。

 ○…横浜市内に妻を残し、小田原で単身赴任生活を送る。2週間に一度、妻と子どもたちが2人の孫を連れて遊びに来ることが楽しみだ。「箱根によく遊びに連れて行きますよ。自然に囲まれたこの地域で過ごすと故郷の空気を思い出しますね。孫はユネッサンがお気に入り」と優しい祖父としての顔を覗かせた。

 ○…交通死亡事故の増加、振り込め詐欺など多くの高齢者が被害に遭う課題を抱える。地域との関係を密接にするため、自ら率先して街に繰り出す。目指すは市民に身近に感じてもらえる警察署だ。「温かい小田原地域の人たちが住みやすい街づくりのためには、これから年末年始が正念場」。口を真一文字に語る表情には正義感がみなぎっていた。
 

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