箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2016年5月27日号
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可燃ごみ回収方法見直しの箱根町 減らせるか 国際観光地の生ごみ

経済

山のホテルの生ごみ分解装置。分解後は三浦半島の農家などに運ばれ、発酵後に堆肥として使われている。
山のホテルの生ごみ分解装置。分解後は三浦半島の農家などに運ばれ、発酵後に堆肥として使われている。
 色鮮やかなツツジ庭園で知られる小田急山のホテル(元箱根)には、6年前から食べ物や調理で出る残渣を分解する機械「マジックバイオくん」が置かれている。創業60周年の節目に「箱根の景観を守るため」リース導入したもので、町内の小田急グループでも初の試みだった。横須賀の(株)ヤサイクルが手掛けるこの機械は、プロペラのようなもので撹拌し1日50kg(年間18トン)の生ごみを分解、量を1割〜2割程度に減らすことができる。この後熟成などを経て堆肥となるが、一部が名物のツツジ庭園やバラ園に、一部は三浦半島などの農家に運ばれ、収穫した野菜を料理素材として使う「サイクル」ができている。吉松寿己洋食料理長によると「ブロッコリーやズッキーニなど、どれも味が濃厚で美味しいですよ」。機械のリースや維持費はかかるものの、従来のごみ処理費や肥料代が節約でき、新たな負担増にはなかったという。

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 町内では町女性会連絡協議会(勝俣賀寿代会長)の有志が段ボールコンポストに取り組んでいる。小田原市が中心となって啓発しているもので、メンバーの一人、松井洋子さん(69)は5年前から自宅の庭で箱をかき混ぜてきた。箱の中はふかふかの土。通常は生ごみを入れるが天ぷら廃油を入れると不思議と温度が上がるという。「毎日続けなければというものではなく、疲れたら休んだっていい。ごみが減れば袋の重さで分かるから、やりがいがありますね」。

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 町内で回収された生ごみは通常芦之湯の焼却施設(環境センター)に運ばれるが、焼いた後も消えるわけではない。焼却灰の行先である最終処分場の空き容量にも限度がある。箱根町の山口昇士町長は21年度から「環境先進観光地」の目標を打ち出し、ごみ減量もその柱の一つとしてきた。町では家庭向けに生ごみ処理機の補助金を出しているが、その利用は昨年度で4件(計5万7千円)程度にとどまっている。 

堆肥で育った野菜(株)ヤサイクル提供
堆肥で育った野菜(株)ヤサイクル提供
段ボールコンポストで家庭の生ごみを減らす女性会の有志
段ボールコンポストで家庭の生ごみを減らす女性会の有志

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