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箱根「公共施設統廃合やらねば」 山口氏5選目指す

政治

公開:2016年6月24日

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取材に応える山口氏
取材に応える山口氏

 箱根町の山口昇士町長(71歳・4期目)が9日の町議会で5期目挑戦を表明し、その後本紙の個別取材に答えた。町長選は10月25日告示、30日投開票の予定で、山口氏のほかに立候補表明の動きは見えない。

Q…この4年、火山活動の影響も大きかったが、自身の采配をどう振り返るか。

A…完全復活には至っていない。正直ここまで長引くとは思わなかった。「人災ゼロ」が基本的な考え方。早めの規制を敷いたことが、それにつながったと思う。箱根全体に風評被害が及んだのは残念だった。

Q…前回当選の際に観光客数2千万の目標を立てたが、新たな目標は。

A…従来の2千万を堅持し、宿泊客数は500万人、外国人観光客数は150万人を目標にしたい。

(※27年は火山の影響もあり観光客数は1700万人、宿泊客数360万人)

Q…歳入増に向け布石を打ったが、新たな取り組みは。

A…評価替えのたびに土地の下落する状況で税収増は難しいが、第一は観光振興の目標達成。また財源確保や行財政を考える町民会議を立ち上げたい。

Q…いつごろ5期目挑戦の決心を固めたのか。

A…歳の問題、期数の問題、などを考えたが、5月末に決断した。大涌谷(園地など)の完全復活までまだ時間がかかりそうで、納税者の皆さんに超過課税をお願いした。ここでやめるのは無責任と思った。

Q…やせたように見えるが健康面は大丈夫か。

A…健康維持のため体重を落としている。心配して頂いて有難いが大きな病気はしていない。

Q…後継はいないのか。

A…私は後継を作らない方針でやってきた。新しいアイデアを競うような、余裕ある財政状況ではない。難しい時代だ。そういう面からもある程度行政を知る人が求められると思う。

 アベノミクスの恩恵を地方はなかなか実感できず、高齢化が進み社会保障費は膨らむ。箱物を作るのはもう無理だ。むしろ公共施設の統廃合をやらねば。必要な施設の老朽化対策だけでなく、必要ないものは切る位の考えでやっていかないと。そういう時代なのだと地域の方にも知ってほしい。

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