箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年7月22日
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箱根登山鉄道の歴史を象徴するレトロ車両の一部が、来年2月に引退することになった。
引退する車両はモハ1・2形と呼ばれる7車両のうちのひとつで、昭和32年に東洋工機(株)が製造した「110号車」。登山鉄道初の鋼体車両で、内装の一部には木材も使われている。登山電車はカーブを曲がる際にレールに放水して走るため車体が錆びやすく、古い車両だけに交換部品も乏しい。製造から60年が経過し老朽化したため、廃車が決まった。「モハ」車両の引退は19年ぶりで、引退後の車両をどう活用するは決まっていない。9月3日から来年2月12日までは車体を復刻カラーの青色・黄色帯に塗り替えて運行するほか、9月3日には強羅で撮影会も開かれる。