箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2016年8月5日号 エリアトップへ

知事とのトークイベント「ちょこっと田舎生活・未病の戦略的エリアへの移住」で事例発表した 西川 美佳さん 湯河原町吉浜在住 52歳

掲載号:2016年8月5日号

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移住の幸せ自然体で伝える

 ○…先月中旬「県西への移住」をテーマに湯河原町での暮らしをプレゼンした。役場の知人からの依頼に「お役に立てれば」とマイクを握り、スライドを動かしながら家族のアルバムをめくるように振り返った。海や山に囲まれた家での子育てと陶芸作家として過ごしてきた12年。町の魅力を熱弁するわけでもなく、淡々とした口調なのに、県知事をはじめ大勢の参加者がしきりに頷いた。

 ○…2人の子のお母さん。日々の買い物は自転車をこいで坂を上り下りするせいか、少し焼けた肌が印象的だ。東京都国立市出身。実家は来客が多く、母が料理教室で教えていたため、台所にはセット買いした有田焼などが重なっていたという。小さい頃から親子で陶器市めぐりをするうち「好みの窯元」を見つけ出す小学生になった。大学は器の道を進むべく武蔵野美大へ。ここで先輩だった夫・聡さんと出会った。

 〇…倉庫だった場所をアトリエに改造し、ここで作った器を個展やギャラリーを通じて売る。以前は東京都羽村市に住んでいたが「自分の工房が持ちたい」と聡さんが湯河原の中古一戸建てを探し出した。完成品の白い器には、表面にコバルトブルーで樹木や獣たちがびっしり描かれている。賑やかなようで、同時に伝わる森の静けさ。工房で焼き上げた皿に載るのは、夫や子どもが福浦などで釣った魚だ。もちろん家族全員が魚をさばけるという。

 ○…移住者の視点で湯河原の魅力を列挙してもらうと、これが面白い。ミカン小屋。剥がれたトタン。朽ちた壁に石垣…どれも旅行ガイドには載りそうにないものばかり。湯河原は飾らず、自然体でいいのだろうか。「古いものは一度壊れてしまうと二度と元には戻らない。私はよそから来た人間ですが、大切にしてほしいですね」。外に目を移すと、ベランダに移住後の12年間で食べたという貝の殻が記録のように並ぶ。言葉に説得力があった。

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