湯河原ゆめ公園(総合運動公園)を想定し、応急仮設を考える大型ワークショップが6日10時半から町民体育館で開かれる。建設業関係者や学生、町民など200人以上が一堂に集まり、グループごとにアイデアを絞り出す。
県建築士事務所協会が創立40周年を記念し町と共催するイベントで、湯河原での開催は初。同協会は県と災害時の応急仮設について県と協定を結んでおり、5年前にも応急仮設の案を競うコンペを実施している。
ワークショップのテーマは材料供給から建設方法、完成後の運営の仕方など多岐にわたり、建設想定地である総合運動公園の現地データも事前に公開。発災直後の避難所として使われる体育館を大会会場とすることで、仮設入居前の状態を想像しやすくした。議論のテーブルには建築士だけでなく、製材業者や飛び入りの町民なども参加でき、業種をこえて盛り上がりそうだ。会場では同協会メンバーが調べた熊本地震のパネル展示のほか、災害時に出動する自衛隊車両も展示される。
材料調達から再活用法まで
同協会では今回のワークショップに加えて、秋に応急仮設のコンペも実施する予定。おもな募集条件を木造工法とした。「湯河原と同時に横浜なども被災した場合、プレハブ仮設を作る材料が足りなくなる。材料調達方法やストック方法、利用後の再活用なども評価対象としたい」(同協会)。総合賞には賞金50万円や副賞として7万円分の湯河原町宿泊券が贈られる。