真鶴町が2日に町民センターで町政報告会を開き、町幹部と町民が意見を交わした。宇賀町長が就任してから4回目で、来場した33人のうち町議や町職員、記者を除く参加者は15人だった。前半は宇賀一章町長が町事業を項目別に説明した。マイクを握った来場者からは防災行政無線について「1度だけの放送では分からない」という意見があり、町側は「聞こえにくいという声と、うるさいという声がある」と板挟み状態を説明。放送前のチャイムの後に一息つけたり、内容によって回数を分けるといった工夫を紹介した。新登場の移動販売車「おさかな号」については「コンビニに行くのも大変な年配者向けに活用を」という声も上がった。町側は動く広告塔としての運用を説明、新しい支え合い事業「まなサポ」構想も語った。また小中学校の不登校の状況を問う質問には、牧岡教育長が人数を答えた上で「ゼロは目指さない。一人ひとりの今を受け止め保護者や子どもと一緒に悩み、階段を上りたい。不登校=問題がある、ではない」と話した。
このほか人口減少の詳細な分析や、ミカン農家への支援、城北地区(線路北側)への店舗誘致を求める声など、合わせて17の意見が寄せられた。町長は最後に「住民の意見を吸い上げて予算に反映させたい。来てほしいという会議があれば行く」と前向きな姿勢を見せた。