箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年2月10日
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パワーの窓も設置
湯河原で17・18日に全国梅サミットが開催される。梅の名所をもつ全国13市町の首長が意見交換するもので、湯河原での開催は12年ぶり２度目。檜コンサートホールでの会議などが予定され、「ＰＰＶ対策」を話し合う。
梅の観光地共通リスクウメ輪紋ウイルス議題
ＰＰＶはウメ輪紋ウイルスの略で、各国で確認され国内では８年前に見つかった。アブラムシを媒介に感染し、成熟前の落果や果実表面に紋様を出すといった被害が出る。人や動物には感染せず、感染した実も食べられる。拡大を防ぐにはアブラムシの防除と感染した樹を伐るしかない。感染は12都府県に拡大しており、梅サミットメンバーの青梅市は８年ほど前に感染が判明、２千本が咲く観光名所「梅の公園」で全ての梅の伐採を余儀なくされ、観光業界への打撃となった。県内では小田原で８年ほど前に一部が感染、約70本を伐採して根絶した経緯があり、昨年は横浜市で約２００本分が感染、伐採待ちとなっている。
湯河原や小田原では感染は見つかっていないが、梅林を観光資源とする自治体にとっては他人事とは言えない状況が続く。２年前には梅サミット参加自治体が連名で農水大臣に要望書を提出し、ウイルス根絶に向けた早急な対応を求めた。
開花１週間早め梅の宴も開幕
例年より早く３分咲きとなった幕山では「梅の宴」が開幕。サミット初日の17日午後１時20分から「狂言の宴」、３月８日から12日までは岸壁に映し出すプロジェクションマッピングも開催（夜７時・７時半、８時）。さらに今年初めて幕山ハイキングと婚活をコラボしたイベント（５日・事前申し込み）も開催。屋台が並ぶ広場には源頼朝が湯河原の土肥実平を頼って潜伏した言い伝えにちなんだ「パワーの窓」も登場している。
梅の宴オープニングを飾った芸妓の舞
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