箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年2月24日
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真鶴の郷土資料館で地域から寄贈された貴重なひな飾りが期間限定で並んでいる。精巧な冠が特長的な明治期のひな人形や、大型の段飾りのほか、今では珍しいスタイルの「御殿飾り」もお目見え。町内在住の柴山文子さん(80)が生まれた時に母方の実家(南足柄市)から贈られた品。柴山さんによると「当時は自宅で餅をついて食紅やよもぎを加えて3色のひし餅を作ったんです」。戦争を乗り越え、戦後の食糧難の時は粟(あわ)の餅で代用した。「母との思い出がよみがえるよう。1年に1度会えるのが嬉しい」と話していた。