箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年2月24日
エリアトップへ
梅を地域資源とする13市町による「第22回全国梅サミット」が2月17日に吉浜の吉祥院檜チャリティコンサートホールで開かれた。
湯河原では11年ぶり会議で、梅林のある近隣の小田原市や熱海市、大宰府市、青梅市などが集合した。
東京大学が検査「幕山は未感染」
テーマはウメ輪紋ウイルス(PPV)対策。アブラムシを媒介に梅などに感染する病気で早期落果などの被害が出るものの、実を食べても問題なく人には感染しない。根絶するには感染樹木の伐採しかなく、梅林を失い観光面で打撃を受けた自治体もある。
会議では冨田幸宏町長が司会役となり、各市町が代わるがわる対策を語った。偕楽園で有名な水戸市は「農薬を散布し周辺民家なども見守り、絶対感染させない」と語り、埼玉県越生町は「梅農家や家庭への広報でアブラムシ駆除をPRし監視員を巡回させる」取り組みを紹介。一万本の梅林を目指す知多市(愛知)は「ウイルスが発生していない地域の苗を使う」などの流入防止策を語った。湯河原の梅林は東大による調査の結果、感染していない事が確認されている。冨田町長は「横浜では確認されており、気が抜けない。情報共有したい」と呼びかけた。