箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年4月21日
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箱根町柔道協会の曽根昭久さん(75)が、今年1月に六段となり、関東柔道連盟から紅白の帯が授与された。これまでの指導や試合結果が評価されての昇段。「ますますしっかり教えないと」と思いを語った。旧湯本中学出身で、中学2年から稽古を始めた。旧城東高校時代には県大会にも出場。就職先の(株)ブリヂストンでは柔道部を作り、全日本実業団大会の団体戦にも出場した経験をもつ。普段は箱根湯本で居酒屋を営んでいるが、定休日の夜は指導のため箱根中の柔道場に通う。15年ほど前から教えはじめ、今では教え子たちも成人して指導役になるなど「先生の先生」的な存在だ。稽古では子どもたちの動きを手取り足取り、直してゆく。「そうじゃない」「この技の名前は?」「分かってないじゃないか!」。口調こそ厳しいが、その語尾には必ず「ふふふ」「えへへ」と笑みがこぼれてしまう。孫のような子どもたちが可愛くて仕方がないらしい。モットーは「3つほめてひとつ叱る」。教え子の一人(43・自営業)によると「先生はずっと昔からあの調子」との事だった。