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港に100匹以上の鯉のぼりをあげた「福浦明青会」の会長を務める 大戸 孝さん 湯河原町福浦在住 67歳

公開:2017年5月12日

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福浦に育ち、福浦で育てる

 ○…福浦港の鯉のぼりはGWの地域の定番。地元っ子の笑顔のために、今年も仲間と竹を伐り出し100匹以上を泳がせた。自身も地元育ちで、小学生の頃は港で小さなカニを捕り、よくおやつ代わりにしていた。懐かしい磯の風景は真鶴道路の建設で大きく変わり、自宅リビングに飾った絵にしか残っていない。今でも当時の仲間とカニを捕る日がある。手のひらサイズのカニを茹でてスープをとり、子供たちに1杯100円で振る舞う恒例の「ラーメンパーティ」だ。「会場では映画も上映してね。子どもが2杯3杯とおかわりするんですよ」とにっこり。

 ○…湯河原中、日大三島高を経て日大に進学。当時は学生運動が激しく授業がなかった事もあり、アメフト部で4年間を過ごした。監督が目を光らせる合宿所は上級生が脱走する厳しさで「言葉にできない」と苦笑い。当時の日大チームは国内トップで厚木や横須賀の米軍基地を訪れては軍人と互角の戦いを繰り広げた。全日本大会や海外遠征などにも参加した。「ぶつかって痛いのは当たり前で、膝も肩もやりました。怪我で休んでいられなかった」。日本一を謳歌していた青春時代も、地元で知る人はほとんどいない。その後鉄鋼関連企業に就職。営業マンとなり、工場のタンクや配管を専門に40年間働いた。

 ○…「明るい青少年を育てる」のが「明青」会のコンセプトで、昔遊びの会やボウリング大会など年中行事が目白押し。会の名簿を見つめながら「他の団体の役員を掛け持ちする仲間も多いんですよ」と仲間をねぎらう。鯉のぼりは海風を受けながら踊り、勢いあまって海に飛んでゆく事もあり、GW中も輪番で絡みを直しに通った。寄贈に頼る鯉の数も、参加する子供も減っているのが事実。最近は準備作業の傍らで撮影したり、針金の結び方などをメモするようになった。30年以上続く伝統を次に託すために。立ち向かう時代の波は容赦ない。

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