箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年5月26日
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震災の経験と教訓を伝える「タカタフェスタ」(13・14日熱海市)で、湯河原の吉浜と同じ名の岩手県大船渡市吉浜を題材にした紙芝居が上演された。吉浜村は1896年の三陸大津波で約200人という犠牲者を出した。紙芝居の主人公は大津波で妻と幼い子を亡くし、将来を思って住まいを高所に移す村の決断に頷く。115年後の東日本大震災で吉浜では犠牲者が1人にとどまり「奇跡の集落」と呼ばれるようになった。 実話に基づく紙芝居を上演したのは、大船渡津波伝承館の横道毅さん(47)。一枚一枚絵を引き抜き抜きながら、登場人物の心情を体全体で代弁していた。