箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年6月23日
エリアトップへ
梅林にとって脅威となる「ウメ輪紋ウイルス」の新たな感染樹木が、横浜と川崎で見つかった。
県は1年前に横浜市港北区で感染樹木を確認して以降、周辺調査で121地点221本の感染が判明し、順次伐採を続けてきた。
今年4月以降の調査で川崎市幸区を含む21地点、35本分の感染が見つかった。
ウイルスは人に感染することはなく実を食べても問題ないが、アブラムシを媒介にして木に感染すると果実が成熟前に落ちるといった被害が出る。梅園が観光資源の東京都青梅市では2009年に感染が見つかり、これまでに2万本以上の伐採を余儀なくされたほか、小田原市でも8年ほど前に170本を伐採して収束させた経緯がある。
湯河原の幕山梅林は町が東京大学の研究機関に依頼して定期的に検査しており、これまで感染は見つかっていない。