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包括的広域連携結ぶ 真鶴町が海士町(島根県隠岐郡)とタッグ

経済

公開:2017年7月21日

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手を取って「故郷」を歌う山内道雄海士町長(左から3人目)と宇賀一章真鶴町長(4人目)
手を取って「故郷」を歌う山内道雄海士町長(左から3人目)と宇賀一章真鶴町長(4人目)

海の幸販路拡大の先進地

 真鶴町が10日に島根県隠岐郡海士町と包括的広域連携協定を結んだ。

 真鶴と海士町とは町職員の勉強会などを機に2年ほど前から交流が始まり、同町の企業を通じて岩ガキの試験養殖の技術指導も受けてきた。今後は教育面も含め相互交流を広げてゆく。

 海士町は隠岐の4町村のうちのひとつで人口は真鶴同様に過疎・高齢化しており、昭和初期のピークから3分の1程度の約2300人に減っている。本土からは船で2〜3時間半の距離の離島で真鶴からは羽田経由で7時間ほど。山内道雄町長による大胆な行革とともに「さざえカレー」や「隠岐牛」、岩ガキ「春香」をブランド化し、首都圏へに販路を広げるなど成功例の数々を作った。

 真鶴町は27年度から新名産を創出するため岩ガキの試験養殖(約1万2千個)を岩地区で続けており、育ち具合も良好という。町は生産したカキを含めた地場産品を出荷する「地域商社」も立ち上げる予定で、この点も海士町が立ち上げた第三セクターが参考になりそうだ。

 公私を通じて海士町を訪れたという宇賀町長は「海士町には先駆的取組がある。さらに政策展開を学びたい」と話し、山内海士町長は「真鶴は行政と住民が近い。文化を感じる」とコメント。真鶴と同様に過疎地に指定されている側として「大いに過疎債を使い、真鶴の意見を国に言えばいい」とエールを送った。

真鶴町は2年前に海士町から取り寄せた稚貝を沈め養殖を開始
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今年6月の貝
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