箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年10月20日
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「特に朝日を浴びた時の青色がきれい。石の上だと保護色で黒っぽくなってしまうけれど」。小田原桜井小学校4年生の小酒部優衣さんが飼うアマガエルだ。
セキセイインコ、ハムスター、ウーパールーパー、カニをペットとして育てるなど生き物が大好きな優衣さん。その様子を知る母・弘美さんの知人が、栢山の田んぼで9月中旬に発見した青いカエルを譲ってくれたという。
エサはハエやクモ。生きた状態でなければ食べないため、捕獲も一苦労だ。「青いカエルは新聞で見たことがあって、ずっと興味があった」とうれしそうに話す優衣さん。弘美さんは、「すぐに自然に返させるつもりだったけれど、大切に育てる様子についつい……」とかわいがりっぷりに困り顔。「でも、あえて名前は付けさせません。情が移って、本当に返すことができなくなってしまうから」
生命の星地球博物館の学芸員・松本涼子さんによると、青いカエル発見の知らせは同館にも年に1〜2回寄せられるという。「黄色い色素が欠落すると青くなる。青い色素も欠落して白っぽくなる個体もあるけれど、自然界で目立って生き抜くのは難しいですね」