すべて本小松石彫刻 秦野市で作品展
真鶴の銘石・本小松石を使った彫刻作品展が秦野市の「ぎゃらりーぜん」で開かれ、4人の作家による個性的な35作品が並んだ。
本小松石を愛する県内の石彫家4人が企画したもので、材料は真鶴の(有)亀川石材を通じて入手したもの。
猫などを彫った西巻一彦さん(57)は国内外の彫刻展に出品、公共施設のモニュメントなども手掛けている。学生時代に教材として手にしたのが本小松石だった。「色彩がおとなしく、石が主張しない。日本的なところが好きなんです」。叩けば白っぽく仕上がり、磨けば濃なる。作家の表現力や個性がくっきりと出る点で作家たちに愛されているようだ。西巻さんは現在、真鶴の採石場の一角を作業場に創作を続けている。