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震災から7年 これからも東北へ行く

社会

公開:2018年3月9日

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梅原雄蔵さんはワカメ収穫作業を手伝う
梅原雄蔵さんはワカメ収穫作業を手伝う

 東日本大震災から約7年。当時は箱根や湯河原の観光業界も打撃を受けたが、様々な団体や個人が被災地支援に動き、当時生まれた縁を今も温める人たちがいる。継続的に東北に向かう人に話を聞いた。

 湯河原の梅原雄蔵さんは自家用車や支援団体のバスに同乗するなどして20回以上南三陸町を訪れている。今月も9日から2日間、漁業関係者のワカメの収穫を手伝う予定だ。ワカメを切る作業などは年配者が担ってきたが、ここ数年、動ける人が減っているという。

 「私たちが少し手伝えば、お婆ちゃんたちが買い物に出かけられるし、孫と遊ぶ時間がつくれるでしょ。私はボランティアというより好きで行っているだけかな」。そう語る梅原さん自身も70歳になる。長旅の相棒だったワゴン車も故障しがちだ。最近は現地に集まる顔ぶれが少し変わってきた。「震災の頃にまだ子どもで、被災地ボランティアに来たくても来られなかった」という青年たちや「震災の頃に海外赴任していて支援に来られなかった」人が多いという。

終わっていない

 真鶴の岩本克美さん(69)は震災のあった年の夏からバスや自家用車で何度も気仙沼に行っている。1日かけて運転し、翌日は朝から夕方まで海岸の土を掘り行方不明者の手がかりを探す。保険証やカードが出てくる事もあるという。現地を訪れ、人々と語り合うなかで学んだ事も多く、帰宅後は真鶴町の防災の課題も浮かび上がる。

 「向こうの知人が最近少しずつ話をしてくれるようになった」。行方不明者数は12月時点で2546人(警察庁調べ)。岩本さんは「まだまだ終わっていない」と話している。

行方不明者の手がかりを探す岩本さん
行方不明者の手がかりを探す岩本さん

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