箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年8月3日
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箱根町芦之湯の東光庵で屋根の葺き替えが行われている。建物は江戸時代箱根七湯のひとつとして栄えた芦之湯にあり、熊野権現社境内に建てられた薬師堂。歌川広重の「箱根七湯図絵」にも描かれており、文人墨客の交流の場にもなったが、明治期に朽ち果て取り壊された。
その後平成13年に現在の建物を復元。ここ数年屋根に草が生えるなど傷んできたため、町が富士山茅葺産業(御殿場市)に発注した。同社は過去に湯本のホテル「仙景」内の山家荘や湯河原観光会館の茶室の屋根葺き替えも手掛けたという。
茅は御殿場の自衛隊演習場付近で刈りとったもの。今後は鋏で茅を刈り込むなどして整え、今月中旬にも完成する予定。作業は公開しており、時折小学生などが見学に訪れている。