ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ(強羅)のラブラドールレトリバー、HARU(ハル・8歳)が6月24日に引退した。大手ホテルでも珍しい「レジデンシャルドッグ」(社員)として8年間ホテルに勤務し、様々なメディアで紹介されてきた。
ハルがやって来たのは当時の野口弘子総支配人の発案だった。同ホテルは愛犬と過ごすゲストのために「ドッグフレンドリールーム」(6室)を備えており、掃除がしやすい床で温泉入浴中などに留守番するケージルームなども備える。レジデンシャルドッグの仲間入りは国内のハイアットでも初だった。ハルの仕事はバンダナ風の制服を着てホテルの玄関やロビーに座り、宿泊客を出迎えること。同ホテルはリピーターが多く「いつもありがとう」と声をかけられたり、おやつをもらうことも。社会貢献活動の一環で近隣の老人ホームも訪れた。
8歳は人間で言うと定年の60歳ほどにあたる。ドッグアテンダントとして長年ハルと過ごしてきた金子未来さん(41)は、「人をよく観察していて、私が忙しそうなときは自分からケージに入ってくれた。よく頑張ったと思います」。引退セレモニーでは制服と「社員証」を支配人に返却。ハルには犬が食べられるケーキとネックレスが贈られ、関係者など約30人が見守った。現在ハルは同じ箱根で、家庭犬として余生を過ごしている。
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