市内鶴巻北の医療法人社団三喜会「鶴巻温泉病院(鈴木龍太院長)」がこのほど、関節の動きが悪くなった拘縮患者用の寝巻『鶴巻着楽(つるまききらく)』を開発した。
拘縮とは加齢に加えて、寝たきりや長い間体を動かさないでいた場合に、身体の筋肉や皮膚など関節周囲の軟部組織が伸縮性を損ない、その結果関節の動きが悪くなる状態。この拘縮をはじめ、高齢のために起こる四肢の麻痺や骨粗しょう症などが患者にある場合、寝巻の着脱の際に骨折や皮膚の擦過傷(さっかしょう)などのリスクを伴うことから、医療従事者は高い緊張状態の中業務に時間を割かれているという。
療養型および回復期リハビリテーション病棟を運営する同院では、患者の満足度の向上と、看護・介護業務の質の向上を目指して、2005年ごろから患者用寝巻の開発に着手。病院職員に実施したアンケート調査をもとに、同院の取引先あたる医療専門の衣類メーカーの協力を受け、試着品60着を製作した。
寝巻は、ボタンとファスナーを開放することで、麻痺や拘縮のある四肢に負担をかけず、安全で容易に着脱ができる仕様に。また、ファスナーやボタン、ポケット等には、チューブ類等の使用がスムーズにできるように工夫され、肌の露出を最小限にして患者のプライバシーに配慮しながら、機能的で医療従事者が作業しやすいようになっている。
昨年11月には都内で開催された医療・福祉機器の展示会にブースを出展。寄せられた約200件のアンケート結果などをもとに、現在製品化に向けて最終的な準備が進められている。
開発に携わった同院の安全管理対策室、竹中ツネ室長は、「メーカーが協力してくれたおかげで、あったら良いと思っていたものが形になった。在宅の人にも使ってもらえるように製品化していきたい」と語った。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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