神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2011年1月13日 エリアトップへ

子どもたちが"石売り"に 全国的にも珍しい西大竹に伝わる小正月の行事

文化

公開:2011年1月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
リヤカーに売る石や集めた正月飾りを載せて歩く子どもたち
リヤカーに売る石や集めた正月飾りを載せて歩く子どもたち

 秦野市西大竹の東町と開戸町で、今年も小正月の恒例行事「石売り」が行われた。これは地域に古くから伝わる行事で、小学校高学年の男子が町内の家々をまわり、石を売って歩くもの。毎年1月15日頃に行われている。

 開戸町の子どもたち14人は、1月11日の午後2時に嶽神社に集合。町内の家にリヤカーを借りて、道祖神のところにある石9つを積んでから町内の家をまわった。リヤカーを引いて訪問した家で「石を売りにきました」と声をかける。

 買うとご利益があるといわれている石の値段は子どもたちが決め、石の大きさによって異なる。訪問先の家で、買ってもらったり断わられたりしながら町内を巡る。訪問先の人が、リヤカーから形のよい石を選ぶ姿も見られた。リヤカーの石がなくなった時点で終わりだという。

 また訪問した家で、同時に正月のお飾りの回収も行う。リヤカーに載せて道祖神のところへ集め、どんど焼きに備える。

 子どもたちをまとめるのは、大将と呼ばれる役割。売上げを参加した子どもたちに分配するのも大将の仕事だ。今年の大将は、6年生の中から相談し合って決められた、志村隼也君(南が丘小6年)。「大変だけど楽しい」と行事について話していた。

 小正月の行事として、この石売りとお飾り集めのほかに、道祖神のところへの屋台の組み立て、お札売りとおでん売りなどが行われている。売った石はどんど焼きの後日に各家をまわって回収し、道祖神のところへ戻すのだという。

 行事は地域の子どもたちが、保護者のサポートのもとで前年の様子やノートの記録などを頼りに執り行っている。東町と開戸町でもやや異なっており、行われる年によっても少しずつ変化しているという。

 この行事がいつ頃から行われていたかは不明。秦野市生涯学習課では、「神奈川県のみならず全国的にも類例が少ない行事」としている。
 

秦野版のトップニュース最新6

高校生プロボクサー誕生

高校生プロボクサー誕生

柳町在住の竹内凰騎(おうき)さん

4月12日

市制70周年ロゴ決まる

秦野市

市制70周年ロゴ決まる

記念の節目を盛り上げる

4月12日

協定結びフードバンク

NPO法人×秦野市

協定結びフードバンク

食料支援を市内で完結

4月5日

携帯型は1日分に満たず

秦野市災害時トイレ

携帯型は1日分に満たず

28年度までに充足へ

4月5日

能登に1200万円寄付

秦野市自治会連合会

能登に1200万円寄付

239自治会から募り

3月29日

かながわブランドに

はだの葉ニンニク

かながわブランドに

加工品販売開始でPRへ

3月29日

くぼたのうけん秦野教室 4月からリニューアル

キャンペーン開催中!4月・5月の入会で入会金11,000円が0円

https://kubotanouken-hadano.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

  • 10月6日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook