西中学校で生け花を教えて20年目になる 森谷 年子さん 並木町在住 61歳
○…西中学校の茶道華道部でボランティアとして華道を指導して今年で20年を迎えた。「生け花を通じて、孫のような年齢の子たちと感動を共にできる。自分もパワーをもらえるし、可能な限り今後も携わりたい」と目を輝かせる。
○…横浜で会社員をしていた際、当時交際中だった夫に勧められて生け花を始めた。約30年前には小原流の一級家元教授を取得し、指導者として歩みだした。西中学校で行う指導のほか、地域の公民館でも小学生に教えるなど積極的に活動をしている。「趣味で始めたのに、今では生活の一部。生け花は外国の人にも日本らしさをPRできる伝統文化なので、色んな人に伝えていきたい」と魅力を説明する。
○…息子が通っていた西中学校でPTAの役員を務めた際、入学式や卒業式で飾る花を制作したことがきっかけで部活に関わった。同部は平成21年、1都5県の中学生・高校生が参加した「学生いけばな競技会」に初めて参加し、50校中8位入賞を果たした。生徒たちには細かい指導よりも、楽しく自由に生けてもらうことに重点を置いている。「普段はやんちゃな子でも、部活だと素直で真面目な一面を見せてくれるのが嬉しい。花を通じて感動する気持ちや人に優しくする心が育ってくれればそれでいい」と優しい顔になる。
○…2人の息子は独立し、現在は夫と2人で暮らす。横浜に住む2人の孫とは遠くて頻繁に会えないものの、「電話で、保育園で覚えた歌などを聞かせてくれる。孫との時間はお花より楽しいかも」と満面の笑みを見せる。絵手紙の趣味も本格的で、秦野絵手紙愛好会では会長を務めて指導も行う。「家族の協力で、好きなことが色々と出来る人生を送れている」と感謝する。今後について水を向けると「生け花は年齢に関係なく楽しめるので、ずっと続けていくつもり。これからの人生も、楽しいことを求め続けたい」と前を見た。
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