第38回全日本中学校陸上競技選手権大会100m、200mに出場する 今野 恭佑くん 今泉台在住 15歳
秘めた情熱で走り抜けろ
○…今春の神奈川県中学陸上選手権大会200m、7月の県選抜で大会新記録を出した。自己ベストは100m10秒92、200m22秒37。「やれるだけのことをやれ、とにかく勝ってこいという父親の言葉が、プレッシャーであり、支えになった」と話す。「目立つのは苦手で」と恥ずかしそうに笑いつつ「上には上がいる。もっと早く走りたい」と内に情熱を秘めて競技に打ち込む姿は職人に似ている。
○…陸上を始めたのは小学生。数あるスポーツの中から陸上を選んだ理由は「個人競技だから」。小学生の時に100mで県4位に入賞。昨年度は2年生ながら3年生に混じって参加した県大会で200m2位に入賞したが「3年生に負けまいと無理をしすぎちゃって」怪我。失敗を自身で振り返り成長。「今は万全の態勢」と笑顔。
○…「高校でも陸上を続けたい」と話す受験生。苦手な科目は英語と国語。「単語と漢字が苦手で…」と語尾を濁す。得意な科目は物理。カーレース観戦を趣味とする父親の影響で好きになった車と共通点が多いからだ。「レーシングカーと陸上は、速さと個人という点が一緒。”たら・れば”を使わないなどの考え方にも憧れる」と目を輝かせる。
○…所属する西中学校陸上競技部の部員は68人。3年生は25人。「まとめるのは苦手。走っているだけがいい」と話す姿を顧問の井上信行先生は「まさに”走り屋”」と笑いながら評する。「チームメイトは同じものを目指す仲間」と、リレーメンバーお揃いの腕のミサンガを見つめる。
○…全国大会は8月19日から22日。「せっかくなら1番がいい。やると決めたからにはやり通す。走れれば誰でも参加できる陸上だからこそ、1番を目指したい」。普段思っていることをあまり外に出さないと周りから言われているが、陸上への思いは強く、熱い。「やれるだけやってみますよ」と、中学生らしい悪戯っぽい表情で締めくくった。
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