わいわいはだの市場 第10回目に向け改革 幅広い視点を加え充実図る
本町地区のまちづくりを目的に例年秋に行われる「わいわいはだの市場」。記念すべき第10回となる今年は、東海大学との連携に加え、初の検討会が立ち上げられるなどの改革が進んでいる。
市民と行政が協力して魅力あるまちづくりを目指すわいわい秦野市場。2003年に本町四ツ角地区のにぎわいづくりのイベントとして企画された。
開始当初は自治会や地区の文化団体が中心だったが、徐々に地元商店街を中心としたイベントに変化。今後の目標に「行政・市民・商店がバランスよく、市民一体の取り組みを」があげられていた。
昨年の第9回は、日本各地の地域活性活動で実績を持つ、東海大学工学部建築学科の杉本洋文研究室と連携して行われ、四ツ角周辺の魅力をまとめた「秦野わいわいマップ」を作成した。
この時、同研究室の提案を受け、第10回に向け改めてイベントの問題点を検証。「市民一体化」に加え、「秦野のまちの魅力・テーマを来場者へ上手く発信できていない」「発信した魅力が伝わっているかどうか判断する明確な目標設定がない」の2つが課題としてあげられた。
課題解決に向けた具体的な動きとして昨年11月、わいわいはだの市場では初となる検討会が立ち上げられた。検討会のテーマは、「そもそもの秦野の魅力とはなにか、どうやったらイベントでそれが伝えられるか」というまちづくりの基礎。これまで企画を進めていた商店会を中心とする実行委員会と市まちづくり振興課などの行政に加え、学識経験者や自治会など幅広い層が参加している。
現在検討会は昨年11月から3月まで毎月1回ずつ開催。「市民一体化」の課題解決を目指し広く参加を呼び掛けながら、ワークショップや他市のまちづくり視察などを行ってきた。
同課は、イベントの企画・運営に秦野市以外の第三者の目線が加わったこと自体も1つの収穫と捉え「市民ではないからこそ気付く秦野の魅力、『なるほど』と思うような意見も多く、全員の士気が上がっているように感じます。今後の展開が楽しみ」と話す。
実行委員長の杉山和史さんは「課題を一気に解決できるとは思っていない」と冷静に分析しつつも「第10回が1つの節目となることは確か。来年以降も続くこのイベント。秦野のまちを元気にしたいという私たち市民の想いを1つの形にできれば」と今後に期待を膨らませている。
今後は、3月9日の最終検討会で、これまでの検討内容を取りまとめる予定。
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