極東窒化研究所が新工場 インベスト神奈川2ndステップ認定を受け
株式会社極東窒化研究所(三屋42番地・小野宗一代表取締役社長)が3月29日、インベスト神奈川2ndステップ支援事業の認定を受け、現在の施設に隣接した新工場を来年4月に新設することが正式に決定した。
機械の金属部品の表面硬化処理事業を行う同社。様々な硬化処理の中でも特に社名にもある「窒化処理」を得意としており、国内最大規模の窒化処理設備を持っている。今回の工場新設は、現在の設備の処理範囲より更に大きい部品の処理に対応するためだという。
「地域に愛される企業に」
「窒化処理」は、液化アンモニアを気化させた窒化ガスと熱処理を加えた金属の化学反応により、窒化鋼を作ることにより、表面の硬化処理を行うもの。
「元々はドイツで軍事用として生まれた技術。日本における一般産業での窒化処理は当社がパイオニアかもしれませんね」と話すのは取締役社長の小野宗一さん。昭和32年に小田原で操業した同社。「50年以上窒化処理一筋。経験、実績は負けないつもりです」と小野さんは自信を見せる。
窒化処理を行うのは、摩耗しやすくかつ耐久性が求められる、工作機械や産業機械の部品、建設用パワーショベル・ダンプトラックのギアや航空機のボルトなど。また、同社には直径2・1mの大型炉と長さ7mの長尺炉、国内最大規模の処理設備があり、ほかでは扱いにくいという大型機械部品も多く取り扱ってきた。今回の工場増設の背景には、建設機械などの超大型部品の受注増加があるという。
1980年に秦野市へ移転して以来、工場の増設は初だという。小野さんは秦野への移転当時を「規模拡大のために土地を探していたところ、秦野を紹介されたんです。ちょうど秦野中井インターができる時でしたし、工業に対する助成など市が協力的だったところも魅力でした」と振り返る。
今も「秦野に30年以上『いさせてもらった』という思い」だという小野さん。同社は工業地域の中でも住宅地に近く、特に環境や騒音などには気を遣ってきたという。「地域に愛される企業でありたいですね」と小野さんは笑顔で話した。
インベスト神奈川2ndステップ(神奈川県産業集積促進方策2010)」は、企業を支援し工業活性を図る県の事業。工場や研究所の新設・増設、企業成長支援を行い、県全体の産業活性に繋げようとするもの。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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