増設の水処理施設 供用開始 市の下水処理能力が増加
長期にわたり安定した汚水処理が可能な施設として、秦野市が上大槻に開設した浄水管理センターの水処理施設。5月から既存の4池から1池を増設し、5池分の供用を開始する。
秦野市では1973年から、都市計画の一環として下水道整備を進めており、処理区域を順次拡大してきた。そのため同センターに流入する汚水量は年々増加し、2012年度中には既存施設の処理能力を超える見込みとなっていた。
そこで市は2008年12月から同センターの増設を開始。当初の計画では第5池と第6池の2施設を着工し、既存の4池分と合わせ計6池として使用する予定だった。ところが、2カ所の増設作業に着手した後、世界同時不況や円高、東日本大震災などが相次いで発生。市内企業や工場といった大口の下水道利用量が減少したことから、当初予測していた流入汚水量を見直した。その結果、着工中であった第6池については外側の土木建築は完成させるものの、機械や電気設備の増設は先延ばしにし、将来的に必要となった際に工事を再開させることとなった。
第6池の着工時期は未定だが、市下水道河川整備課は「市ではこれからも下水道整備を進行するため、将来的に第6池が必要になる時期が来る」と分析。その上で、工事が止まった状況について「施設が必要になり次第増設するよりも、今回のように2施設まとめて着工したほうが製造コストは削減できる。長い目で見ると、結果的にコストの削減が可能」との認識を示す。
処理量が大幅に増加水の浄化能力も向上
第5池の工事費は29億7700万円で、今年1月末に完成。施設の処理能力は1日につき4万7250㎥で、4池分で処理していた昨年度までの3万7520㎥より9730㎥増える。また増設にあたり、水を浄化する際に必要な微生物が、効率的に活動するために必要な酸素を送る装置を設置するなど、処理効率を上げるための技術改良も実現している。同課は「増設の効果を市民の皆様が日常生活の中で実感するのは難しいかもしれないが、安定した汚水処理が実現できるようになった。水の使用量が多い時間帯にも確実に対応ができる」と説明する。
市の下水施設は市街地を中心に、2011年度末まで2223・5ヘクタールの整備を完了。これは、計画見直し後の整備予定地2580ヘクタールのうち86・2%にあたり、今後は渋沢・菩提・下大槻・曽屋など各地域の一部を順次整備していく。
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