防犯協会 本町に防犯カメラ 駅周辺以外に初の設置
市防犯協会(古谷義幸会長)は2012年度新規事業の一環として、本町地区に2カ所、防犯カメラを設置した。市内で駅周辺以外に設置されるのは初めて。
同協会の事務局となっている市くらし安全課は、6月末に防犯カメラ2台と画像記録用のモニターを取り付ける工事を実施。詳細な場所は、特定することによってカメラを避けて犯罪行為が行われるのを危惧するという理由から明らかにされていない。
今回この2カ所が選ばれたのは、自動車や歩行者の交通量や金融機関が多く、過去に付近で凶悪犯罪が発生した場所であるため。地域住民から防犯カメラ設置の要望も高く、同協会と秦野警察署が協議したうえで決めた。
カメラは24時間稼働。モニターによる常時監視は行われず、一定期間の映像記録のみ。犯罪など問題が起きた場合だけ、警察の要請のもと職員が立ち会って録画した映像を確認する。カメラの性能の詳細については、悪用回避の観点から公開されなかったが、広範囲に緻密な映像を録画することが可能という。機器の費用は5年リースで月約1万6000円。
市や同協会はこれまで、市内の駅の自由通路などに同様の防犯カメラを12台、駅前広場周辺に事件が発生した際警察に通報でき、防犯カメラが作動する「緊急通報装置」を6基設置。また、犬の散歩をしながら地域をパトロールする「わんわんパトロール隊」、自治会での防犯教室、住宅防犯診断などを実施している。
同課では「市民からは他の地域にもカメラ設置などを求める声が寄せられていますが、地域犯罪の抑止には機械の設置などハード面と住民活動によるソフト面の両方が必要と考えています。地域住民や各団体との連携を強化して、犯罪に強いまちにしていきたい」と話した。
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