メールで迅速に災害情報 登録不要 市内携帯へ配信
災害情報や避難指示といった安全に関する様々な情報を、市民により早く伝達する目的で秦野市は7月17日から、携帯電話に無料で配信する「緊急速報メール」を使った登録不要の情報伝達サービスを開始する。
市はこれまで、安全に関する情報伝達手段として防災無線のほか、市民約3万人が登録している緊急情報メールを使用してきた。今回のサービスの特徴は、利用登録者を対象としたものではなく、秦野市内の携帯電話全体へ一斉配信されること。情報発信時に市内にいる市民はもちろん、秦野市域を通過中の他市民や観光客にも、迅速に災害情報が入る仕組みだ。逆に市外には配信されないため、秦野市民でも、他市にいる時は受信ができない。また、緊急地震速報と同じく一般のメール通信とは違う回線を使用するため、通信障害を受けにくいという。
対象はNTTドコモ・ソフトバンク・au3社の携帯電話。災害情報や避難指示といった緊急情報が出た際、市防災課によりメールが一斉配信される。
市が発信する項目は台風避難準備情報や警戒区域情報、噴火警報(LV3未満)、土砂災害警戒情報、東海地震予知情報などの自然災害のほか、弾道ミサイル情報や大規模テロ情報といった武力攻撃も含めた11項目。
申込みは不要で月額使用料や受信料も無料と、利用者の負担はかからない。事前登録は不要だが、受信するために設定が必要な機種や、古い機種の中には未対応のものもあり、詳細は各携帯電話会社の窓口やホームページで確認できる。
近隣では小田原市や伊勢原市、平塚市なども同サービスを実施。導入にあたり同課は「既存方法に加え、複数の手段を併用することで、より多くの方に情報が行き渡る。携帯電話の買替えが進む5年後には、市民の多くが受信できる環境が整う予定」と話した。
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