知られざる尺八の街 秦野 28日に文化会館で演奏会
秦野市が、尺八愛好家の間で「尺八の街」として知られているという。市内には尺八にまつわる昔話や逸話が多く伝えられているが、市民の認知度は低く、愛好家らは「尺八の街・秦野」を知ってほしいと願っている。
秦野市で活動する都山流尺八サークル「竹星会」を主宰し、日本尺八連盟神奈川県支部副支部長を務める星秦山さんによると、尺八琴古流を創始した初代・黒沢琴古が江戸時代中期、秦野市蓑毛の宝蓮寺や伊勢原市の普済寺で、住職に尺八の手ほどきをした記録が残っているという。星さんは「この時の文献は、両寺に保管されていると伝えられている。今でもどこかにあるのではないか」と説明する。
また、約100年前には現在のイオン秦野店にあたる場所で操業していた日本専売公社の秦野工場で、当時の工場長が趣味で尺八を演奏。社員にも勧めたことから普及し、多くの奏者が市内にいたとされる。さらに昭和時代になると、虚無僧の学者で尺八の名奏者としても名高い高橋空山氏が渋沢に居住し、虚無僧尺八の理論を研究。同時期に、戦争で東京都から市内本町に疎開した犬飼虚無洞氏が奏者として数々の曲を発表したため、秦野市は尺八の街として認知されるようになったという。
現在、市内の奏者は約20人。星さんは「尺八を吹く人にとって秦野は名が通っているが、多くの市民はその事実を知らない。秦野では良質な真竹も採れ、実際に材料として使われているんです。尺八の街として、少しでもアピールできれば」と話した。
県の定期演奏会今年は秦野で開催
7月28日(土)には、日本尺八連盟による「第17回神奈川県支部定期演奏会」が、市文化会館で開催される。昼12時半開演で入場無料。
同支部の会員や弟子らが出演予定で、秦野市からは星さんのほか、竹星会のメンバーで県支部初の女性尺八演奏家として活躍する桐ヶ谷秦如さんなど計6人が登場。また、大和東高校の筝曲部も出演。絃方協賛として生田流正派や山田流由香和会なども参加する。星さんは「例年は横浜で開催しているので、この機会に秦野の方に聴いてもらいたい」と来場を呼びかける。
問合せは星さん【電話】0463・75・2531
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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