秦野の農産物のブランド化推進を目的に、今年度に始められた市の新制度「秦野市優良農産物等登録認証制度」の、初の認証団体がこのほど決まった。「JAはだの果樹部会梨部」と「JAはだの果樹部会ブルーベリー研究会」の2団体で、市役所で本日午後4時に認証式が行われる。
この新制度は、市が農産物や農産加工品のブランド化推進を目的に2006年度から2011年度まで実施してきた「秦野ブランド農産物生産者登録認証制度」に代わるものだ。
前制度では、秦野産であること、環境に優しい農業を実践していること、などの登録要件を設けながら、「安全安心や鮮度などへの意識を生産者に高めてもらおう(=はだの都市農業支援センター)」という目的で、多くの生産者に参加を促していた。
認証を受けた農産物は「丹沢はだの名水そだち」のロゴマークのシールを貼付でき、最終年度は18団体が登録するなど一定の広がりを見せた。一方で、それぞれの要件を満たしているか否かを判断する具体的な基準が設けられておらず、他の農産物との差別化が明確にアピールしにくいといった声もあった。
新制度では、それまでの登録を一度白紙に戻し、改めて認証が行われた。
登録要件には「GAP(農業生産工程管理)手法で品質管理をしている」「一定基準以上の品質を持ち、独自の商品特性がある」などが追加され、農産物の種類ごとに「糖度」「サイズ」など明確な審査基準が設けられた。また、登録後も年1回は品質の維持審査や検査を実施することになっている。
新制度の認証は、「秦野市地産地消推進協議会(会長 市村匡史元東京農業大学教授)」と「優良農産物等登録認証審査委員会(委員長 宮田正信東京農業大学講師)」が行った。
初の認証を受けた2団体では、「もともと栽培履歴や農薬履歴などの取り組みは行っていた。食の安全・安心への取り組みに少しでも付加価値が加われば(梨部・成田和善部長)」「差別化、ブランド化に取り組みGAPも3年前から実践している。良いもの美味しいものを生産し、全国の消費者へのアピール・差別化につなげたい(ブルーベーリー研究会 谷井保夫会長)」などと話した。梨、ブルーベリーは共に収穫シーズンを終えており認証を受けた作物が並ぶのは来年からになる。
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