手づくりイスを被災地へ 緑町在住の福森登さん
秦野市緑町在住の福森登さん(71)が、東日本大震災の影響により現在でも仮設住宅などに暮らす人たちのために、手づくりでイスを製作。コツコツと作りため30個になり「近々被災地に届けたい」と話している。
昨年8月に宮城県や岩手県などを訪問した福森さん。仮設住宅に暮らす人たちのために小さいイスがあったら、高齢者たちが暮らしやすいし、腰の負担も減るのではと考えた。今年の5月ごろからイスの製作を開始した。
木材などの材料は、自らホームセンターに出向いて購入し、自宅で寸法を測り切ってカンナをかけてから組み立てる。もともと鉄工所を経営し、ものづくりにたけていただけに、「設計図なんてなくてもつくれるんです。仕事や会合などの合間を見つけては少しずつ作った」と話す。床が傷つかないようイスの足の底にフェルトを貼り付けるのは夫人の作業だ。「夫婦共同作業です。自分の健康維持のためにもなるし、何しろやっぱりものづくりは楽しい」と話す。作りためた手作りイスは30個にもなった。元市議会議員でもある福森さん。「自分ができることをして社会の役に立てれば良い。今後も作り続けていくが、ひとまず今回作ったイスは被災地の仮設住宅に届けたい」と話した。
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