ケニア山の最高峰バティアンに登頂した 平野義燿(よしあき)さん 曽屋在住 74歳
山にのめりこんだ人生
○…3つの主峰を持つケニア山の最高峰バティアン。高度な雪山のロッククライミング技術が必要で、アフリカ大陸第2位の高さを誇る5199mの山に、74歳で登頂した。「最高齢での到達かもしれないね」と胸を張るが「頂上で撮った写真を見たら、間が抜けたおじさんが写っていた。もっと自分の勇姿を想像していたんだけど」と笑う。
○…曽屋出身。「子どもの頃から丹沢の山々を駆け回っていた」と振り返る。学生時代から沢登りやロッククライミング、山スキーなどに親しんだ。大学卒業後は一般企業に就職するも、弁護士を目指すため、ほどなく退職。「会社勤めだと、なかなか好きな山にも行けないだろ。自分で事務所を持てば自由に休めるから」と冗談めかすが、猛勉強の末、7回目の挑戦で司法試験に見事合格。「ようやく解放されたと思ったけど、余計忙しくなっちゃった」と笑う。東京の四谷で弁護士事務所を開業するが、住居は秦野。「東京で稼ぎ、秦野で使う」がポリシーだ。
○…実家はタバコの仲買をしていた。祖父はかつて秦野町の町長を務めた。自身も教育委員を務めたほか、秦野市長を目指した時期もあった。しかし、最愛の妻の死をきっかけに政治の道を断念。「生きていれば、今でも一緒に山へ登っていたんだろうなあ」と想いを馳せる。趣味で続けるコーラスグループ「マエストロオザワコール」は、秦野を訪れた指揮者の小沢征爾さんと出会った際に結成を勧められたもの。小沢さん公認のグループ名だ。
○…健康の秘訣は御飯を3度しっかり食べること。今でも毎年1カ月程度は仕事を休み、ヨーロッパを拠点に山を登る。マッキンリーやキリマンジャロ、モンブランなど多くの険しい山々を経験し、来年はピレネー山脈に登る計画も。「滑落や病気、遭難と何度も山で死にかけたけど、運がよかった。危険な目にあっても、山の雰囲気が好き」。まだ挑戦は続きそうだ。
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
<PR>