秦野版 掲載号:2012年12月8日号
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歴史を伝える地図が完成 秦野を11枚で網羅

手書きの地図と横山会長
手書きの地図と横山会長

 秦野の文化や史跡、歴史などを後世に伝える活動をしている「まほら秦野みちしるべの会」(横山信子会長)が、市内を通る大山道などの古道や道標、道祖神などを記した独自の地図2枚を新たに完成させた。今回完成したのは上・北地区の2枚で通算11枚目になり、これで秦野のほぼ全ての地域を網羅した。

 同会は、郷土研究家の武勝美さんの呼びかけで、2007年からメンバー17人で活動。横山会長は「身近な史跡は見過ごされることが多い。消失した道祖神や塀に埋もれた道標もある。このままだと文化財が誰にも知られないまま無くなってしまう」と、地域の歴史に触れながら街を歩ける地図の製作を決意した。

 作成の際に頼りにしたのは、古地図。1883年に大日本帝国の陸軍が測量した地図に加え、秦野には各自治会の会長が持ち回りで保管している、1835年頃に作られた地区ごとの絵地図がある。「門外不出の自治会もあったが、用途を説明したら特別に見せてくれた」と横山会長。会員らは古地図や資料を元に各地区を何度も実際に歩き、古道や道祖神、道標などを調査。「道路拡張などで、あるべき場所に道標が無いことも多かった」と苦労を語る。また、地域の昔の事情に詳しい高齢者を訪ね歩き、埋もれた歴史や生きた声を記録し続けた。「経験者の声が一番の財産なのに、地図の完成後に亡くなった方もいる。いま記録をしないと、貴重な地域の記憶が埋もれてしまう」と危機感も感じた。地図の執筆は横山会長が担当し、2008年の東地区を皮切りに地図は順次完成。「地図を持って街を歩く人に出会うようになった。責任を感じる」と横山会長は話す。

 12月15日(土)に開催される東公民館まつりでは、今までに製作した全てのマップを掲示。希望者には、コピーしたものを実費で分ける。横山会長は「調査は今後も続けて、地図を改訂していきたい。ゴールはありません」と振り返った。
 

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