乳牛第一自治会長 栁田さんに総務大臣表彰 地域社会に顕著な功績
乳牛(ちゅうし)第一自治会の会長を務める栁田忠雄さん(86)=水神町在住=が昨年11月、2012年度自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰を受彰した。今回表彰されたのは、全国で延べ54人。市内からの受彰は栁田さんが初めて。
同表彰は総務省が、自治会や町内会などの代表者を長年務め、地域の様々な活動を通じて、良好な地域社会の維持や形成に顕著な功績があったと認められる人を毎年表彰している。
栁田さんは同自治会の会長を30年以上務め、その間の取り組みが評価された。
栁田さんが自治会長に就任したのは1981年。その前年には民生委員も引き受けた。それまでの同自治会には会則も無く、自治会の運営として未完成の部分があったという。そんな折、栁田さんに自治会長の話がきた。「やんなきゃしょうがない」と感じていた栁田さんは就任と同時に会則を作り、自治会の立て直しを精力的に行った。また、妻のまき子さん(85)も同自治会の婦人会に約30年間所属し、夫婦で地域を見てきた。婦人会での話題はまき子さんから伝えられ、細かい地域の情報も把握することができたという。
本町地区のため「7足のわらじ」
1992年からは全27地区を束ねる本町地区自治会連合会の会長も務めた。同時に、きれいなまちづくり運動推進委員会、本町地区社会福祉協議会、防犯協会本町支部などの長を務め、乳牛第一自治会長、民生委員も含めると7足のわらじを履き、「本町地区の自治のほとんどを網羅していた」と栁田さんは話す。
連合会会長だった当時は「毎日パソコンを打ちっぱなしで資料を作っていた」と振り返る。栁田さんは現在も10年程前に自宅の隣に建てたプレハブ小屋でパソコンと向かい合っては書類を作成している。
地域の住民が参加して現在も続く「本町地区福祉ふれあいまつり」は栁田さんが連合会長になった年に第一回目を行った。地区社協や長年の自治会長の経験から「老人と子どもが一堂に介する場を作りたかった」と祭りを作った当時の思いを話した。「連合会長のときは五里霧中でふれあいまつりをやったなぁ」と栁田さん。しかし、同自治会には現在子どもが少なく、昨年の市民運動会のリレー大会や綱引きに参加できず寂しい思いを募らせている。その他にも、市内のボランティアを募り栁田さんが始めた地域のミニデイサービスも、今なお存続している。
栁田さんは今回の表彰を受け「長年やってきたというだけで自分では尽くしてきたという実感はない。少しひとりで色んなことをやりすぎてしまったのかもしれないなぁ。できれば後継者に譲りたいね」と話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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