新拠点で初の開設訓練 災害ボランティアセンター
緑町の保健福祉センターを新拠点に据えた災害ボランティアセンター開設訓練が1月12日、初実施された。大地震などの災害が発生し秦野市が災害救援ボランティアを受け入れる際、迅速かつ円滑な救援活動の実施を目的としたもの。
秦野市ではこれまで、有事の際に災害ボランティアセンターは本町公民館に開設されることになっていた。しかし同公民館は部屋が少なく、駐車場は限られており、周辺道路は渋滞が多いことから、別の場所に設置した方が良いのではという意見が上がっていた。また、東日本大震災でボランティアセンターを開設した多くの自治体が社会福祉協議会を拠点にしていたため、秦野市は「地域防災計画」の見直しを実施。昨年12月、市は同協議会が事務局を構え、国道246号線に近く、有事には隣接する南中学校の駐車場が利用可能な保健福祉センターに、災害ボランティアセンターの機能を移すことを決めた。
今回の訓練は、南海トラフを震源域とするマグニチュード9・1の大地震を想定。県内外から秦野市へ訪れるボランティアの受け入れ態勢や派遣手順、帰還までの流れを、新拠点で確認する目的で実施された。市防災課、市市民自治振興課、社会福祉協議会、はだの災害ボランティアネットワーク、市民活動団体連絡協議会などが主催で、ボランティア役として南中学校の生徒ら約60人が参加した。
この日は実際に災害があった際の連携を確認するため、有事と同じく屋外にテントを建設。テントではボランティアの登録や求人、用具の貸し出しコーナーなど、それぞれのブースに係員が待機した。手続きを済ませたボランティア参加者は、被災者からの救援要請が張り出された掲示板を確認。ボランティアの受け入れ先として設定された地区の自治会長宅や自治会館まで実際に歩き、一連の流れを訓練した。
参加した南中学校の男子生徒は「被災地の人たちは、僕たちのような普通の生活がまだできていない。訓練を経験することで、もしもの時に何か役に立てられるようにしたい」と話した。
市市民自治振興課は「公民館時代の訓練は屋内だったので、今回は実際にテントを張るなど本番さながらの流れを確認できて良かった。今後は近隣の自治体と連携し、情報の共有も必要になってくるので、問題点を洗い出し次回以降の運営に活かしていきたい。センターの一般市民への周知も課題」と振り返った。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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