今泉荒井土地区画整理 湧水活かした街へ 3月から宅地造成に着手
長年、整備が未着手となっていた秦野駅南部の今泉荒井地区について、3月から宅地造成に伴う埋蔵文化財の調査が始まり、土地区画整理事業が開始されることになった。
同地区は秦野駅南部に位置する農地区域約3・2ヘクタール。現状は、地区界沿いに住宅がある他は、ほとんどが畑や休耕田となっている。今回の土地区画整理は、同地区内にある荒井湧水を保全し、3254平方メートルにおよぶ公園、生産緑地などを備えた宅地造成で土地利用を図るという。事業の施行主体は地権者などからなる「秦野市秦野駅南部(今泉荒井)土地区画整理組合」。市の指導の下、国と市の補助金、地権者が土地を提供する保留地処分金など合わせて9億304万6千円を事業費に充てる。
同地区の整備事業については、秦野市が1979年に都市計画決定をしているが、これまで整備方針が固まらず、長年未着手となっていた。2002年から改めて「諏訪町まちづくり研究会」を立ち上げ今後のあり方について検討を行い、その中で農地(今泉荒井)区域、都市計画道路沿道区域、住宅区域の3つに分けて整備を進めていくことになったという。
土地区画整理の事業施行期間は2016年10月まで。埋蔵文化財の調査後、夏頃から本格的な宅地造成工事に着手する。同地区内に整備される公園については、秋頃を目途に詳細決定がされる予定だ。
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