バレーボールのやまゆり杯・小田急旗争奪第37回県家庭婦人大会の決勝大会最終日が3月3日、藤沢市の秋葉台文化体育館で行われ、鶴巻クラブが決勝戦で堰(せき)チーム(川崎地区1位)をフルセットで下し、県下568チームの頂点に立った。同大会優勝は秦野勢としても初の快挙だ。
優勝を決めるスパイクが相手コートに突き刺さった瞬間、喜びが爆発した。
監督兼キャプテンとしてチームを5年前から率いてきた横山和恵さん(46)は「こんなに嬉しい思いを、これまでの優勝チームは感じていたんだな」、歓喜の輪に包まれながらそう感じていたという。
クラブには、現在22歳から50歳まで17人が所属。チームの平均身長は160cm台前半と小柄だが、実業団や企業チームの経験者もいるつわもの揃い。メンバーは学区内居住者という条件がある中で、「奇跡的にメンバーがそろった」という。
練習は、地元の小中学校の体育館などで毎週2回。明るくも厳しい環境の中で、どの対戦相手も舌を巻くレシーブ力とスタミナを磨いた。さらに「前衛5枚は全員エース級」といい、どこからでも得点できる攻撃力。昨年秋には関東大会に出場するなど、チームは充実期を迎え決勝大会にのぞんだ。
大会最終日は準々決勝で昨年2位のチームを下し、準決勝もフルセットで勝ち上がった。迎えた決勝戦では相手の堰チームと互いに初優勝をかけて戦った。
鶴巻クラブは第1セット、相手のクイック攻撃に手を焼き15―21で先制を許すも、徐々に実力を発揮。2セット目21―17、3セット目21―19と連取し、見事、初の栄冠を手にした。
横山さんは、大会の優秀監督賞を受賞。レフトでエースアタッカーの中村幸子さん(39)は敢闘賞を受賞した。中村さんは「チームのみんなに祝福してもらい嬉しかった」と笑顔で喜びを話した。
嬉しいサプライズ
優勝を決めたコート上では、横山さんにもうひとつの嬉しい出来事が待っていた。決勝戦当日は、横山さんの誕生日。チームのメンバーは決勝戦の始まる前、横山さんに内緒で「優勝が決まった瞬間、ハッピーバースデーを歌おう」と決めていたという。そしてその瞬間、コートに歌声が響きわたり観客からも祝福する大きな拍手が贈られた。
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