ボランティア団体プチ・フール 20年の活動に終止符 古着などの売上金を寄付
コープかながわ南矢名店の店先で古着などを販売し、売上金全額を国内外の様々な団体へ寄付し続けてきたボランティアグループ「プチ・フール」(河口博子代表)。活動拠点としていた同店が3月20日をもって閉店したため、同グループも約20年間の活動に終止符を打った。総額は、最後の寄付をもって100万円を超えた。
プチ・フールは、1993年5月に設立した市内在住の主婦8人で構成されるボランティアグループ。
設立当初は、メンバーの2人が「東海大学に通う留学生や苦学生の役に立てれば」との思いから、同大学の許可を得て学生寮などの前で生活小物や古着を販売していた。価格はTシャツでもコートでも1着100円。売上金は、「ゆくゆくは社会のために使いたい」と専用の銀行口座に全額預けていたという。
その後会員も増え、活動拠点はコープへ。同店の計らいで店頭スペースが提供された。活動を重ねるうちに「これも足しにして」と店舗利用者や地域の人たちから様々な品が届けられるようになった。メンバーだけでは販売品を確保するのが難しくなってきたため、「嬉しかった」と振り返る。
活動は、下大槻団地の祭り会場を合わせ、年3、4回行っていた。少しずつ貯めていった売上金は1995年、阪神淡路大震災救援金として5000円を初めて寄付した。その後の寄付先は、米国同時テロ被災者救援金や中越地震義援金、あしなが育英会、市地域福祉課などその都度メンバーで決めてきた。2011年に東日本大震災が発生した際には、その1週間後に「東北関東大震災義援金」として日本赤十字に寄付をした。正式な災害名が付く前の迅速な対応だった。詳細は全て手書きでノートに記されており、寄付先を見ると世界の災害の歴史が手に取るように分かるという。
最後の販売会は3月10日。2日後には、当日の売上金と貯蓄を合わせ、10万円を4団体に寄付した。改めて寄付額を集計したところ、100万2千円だと分かったという。古着を約1万着売ったことになる。
河口代表は「係わった全ての人の善意が今回の結果につながった。さみしいけれど、気持ちのよい終わりだった」と清々しい表情を見せた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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