秦野版 掲載号:2013年10月24日号
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TOKYO1964 青空に掲げた日の丸 開会式で国旗を掲揚した 小倉 喜代子さん

当時の思い出に目を輝かせる小倉さん
当時の思い出に目を輝かせる小倉さん

 「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、すばらしい秋日和でございます」―。北出清五郎NHKアナの名調子で始まった1964年東京オリンピック開会式。その会場で各国旗と並び日の丸を掲揚した小倉喜代子さん(65・蓑毛在住)は「あの緊張感、あの感動は今でも忘れられない」と目を潤ませる。

 当時、聖和学院高等学校(逗子市)の2年生だった小倉さん。国旗掲揚者として選出されるには品行方正、成績優秀、良家の子女等5つの基準を満たし、学院長との面接を経なければならなかった。全てをクリアし同校から選ばれた5人の中に小倉さんもいた。

 開会式の1週間前から練習のため会場に通い詰めた。国旗の畳み方から始まり、決められた時間内に掲揚し、紐を結び、敬礼をする一連の動作を何度も行った。単純なように見えるが、本番は日本中が沸くオリンピックの開会式。ほんの数十秒の本番に一糸乱れぬ掲揚をするため、労を惜しまず幾度も練習をした。

 迎えた開会式当日は「抜けるような青空とはこのことだと思うほどだった。まさに東京オリンピックのために晴れた」と小倉さんは目を輝かせる。前日までの大雨が嘘だったような晴天に恵まれ、小倉さんは青空の中に日の丸を掲揚した。ただ、掲揚している最中は緊張感と責任感が相まって無我夢中で「記憶がない」とはにかむ。式典は滞りなく進行し、式の終盤、聖火ランナーの坂井義則さんが聖火台までの階段を駆け上ってくる姿に小倉さんも釘付けになった。聖火台に火が灯されると会場は大歓声で溢れた。平和の象徴である鳩1万羽が放たれ、空にはブルーインパルスが五輪のマーク描き興奮は最高点に達した。小倉さんは「今思い出しても心に残る一番輝かしい青春でしたね」と当時を振り返った。

 現在は夫とともに個人レッスン聖和会でカラオケを指導している。「聖和会」は青春時代を送った母校にちなんで名付けられている。2020年の東京オリンピックに際し、「今では連絡が取れないが会場へ通った同級生や先輩と一緒に行けたらいいわね」と話した。
 

支給された衣装を着る小倉さん(右)と先輩たち
支給された衣装を着る小倉さん(右)と先輩たち
国旗掲揚者記念メダル
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