山瀬さん(鶴巻)が初出品 若きアーティストの作品展
自閉症などの障がいを持つ、市内外11人の若きアーティストのイラストや写真などの作品約100点を展示している作品展「気づきの時展」が、12月2日(月)までギャラリーぜん(秦野市立野台1の2の5十全堂ビル2階)で開催されている。企画/丹沢・未来プロジェクト、協力/秦野市自閉症児・者親の会、すみれの家、ちっちゃな星の会。
出品者の一人、市内鶴巻在住の山瀬千歩さん(18)は、神奈川県立平塚養護学校を卒業後、今年の4月からNPO法人ちっちゃな星の会(鈴張町1の1)に通いながら、イラストや刺し子を仕事としている。今回が初の出品だ。
幼い頃から絵を描くのが好きだった。現在も動植物やオリジナルのキャラクターをポストカードなどに描くことが日課となっている。
山瀬さんの作品は、サインペンや色えんぴつを使用したものが中心。イラストのイメージを頭の中で作り上げ、ほとんど下書きをすることなく、ペンを持つと迷いなく一気に描いていく。春をテーマにした作品では、ヘルメットをかぶり作業員をイメージしたモグラのグループや、少しガラの悪い鷲、老夫婦のように寄り添う姿が微笑ましい2羽など、お花見シーズンによく見られる光景を動物で表現力豊かに描いている。
同会の小川節子施設長は「やさしい気持ちになり、自然と笑顔になれる作品」と、山瀬さんの絵の魅力を話している。
山瀬さんの作品を使用して、来年の卓上カレンダーも製作された。秋に小川施設長から「カレンダーを作って販売してもいい?」と聞かれた山瀬さんは、「いい」とうなずいたという。製作期間が無かったことから、すでにある作品を使用する予定だったが、山瀬さんの強い希望で新作のイラストも追加された。完成品を目にした山瀬さんは、体を前後に揺らし自分なりの方法で嬉しさを表現したという。カレンダーは作品展の会場でも販売されている。
作品展は午前10時から午後5時。入場無料。観覧できない時間帯もあるので、詳しくは事務局【電話】0463・68・8656小嶋さんへ。
|
|
|
|
|
|