「山の交番」閉所 丹沢の登山シーズン終え
山岳救助の拠点となって登山者の安全を守ってきた秦野警察署(齋藤盛司署長)の丹沢臨時警備派出所の閉所式が12月6日、神奈川県立秦野戸川公園で行われた。
同派出所は、「山の交番」の愛称で登山者に親しまれている。丹沢の登山シーズンが終わり、同所も約8カ月の役目を終えた。
閉所式には、齋藤署長をはじめ、同署山岳遭難救助隊(高楯俊一隊長)の隊員、秦野消防署員、秦野地区警察官友の会、市丹沢遭難対策協議会などの関係者約20人が参加。高楯隊長から齋藤署長にピッケルが返納された。
齋藤署長は、「閉所となるが、冬山登山シーズンを迎えるため、これからもしっかりと登山者の安全を守ってほしい」と話し、続いて「活動に感謝する」と隊員たちを労った。
同署管内で今年1月から11月までに起きた山岳遭難救助出動件数は20回(前年同数)。負傷者等人数は28人(同6人増)で、軽症等24人、重傷3人、死亡1人だった。出動人員は延べ169人、航空隊は9回出動した。
山岳遭難救助隊は、日頃から担架搬送や降下、ロープワーク、登山訓練等を行っている。同隊では、「万全の装備で登山をしてほしい。登山者カードは必ず提出を」と呼びかけている。
|
|
|
|
|
|