右から日本経営士会の高橋会長、フジ・プロダクトの陶山富之会長、古谷市長、陶山典之社長
（一社）日本経営士会（高橋栄一会長＝人物風土記で紹介）主催の企業表彰で、秦野市からフジ・プロダクト（株）（平沢・陶山（すやま）富之代表取締役会長）が大賞、（株）秦野精密（平沢・渕脇忠夫代表取締役）が選考委員長賞を受賞。関係者が12月12日、古谷義幸市長を表敬訪問した。
経営革新や社会貢献で成果を上げた中小企業や団体などを表彰する「第４回ビジネス・イノベーション・アワード２０１３」。全国から推薦や応募で集まった企業や団体の中から、成功に至った要因を重視し、経営コンサルタントの視点で選考された。10月６日には、パシフィコ横浜で受賞式が行われた。
大賞を受賞したフジ・プロダクト（株）は１９７０年に創業。船舶用部品やプレス金型の加工を手掛けて発展し、難削材の高精度加工にも特化している。90年代以降、下請からの脱却を目指し、自社製品の開発や海外市場の開拓に取り組み、今では年商６億円。その75％を自社製品が占めるようになった。今回、このような戦略が、中小企業が成長するための経営革新モデルとして高く評価された。陶山会長は「これまでの取り組みを見直す良い機会だった。３年前に応募したときは努力賞。今回大賞と聞いてとても驚いた」と話す。
また、選考委員長賞を受賞した（株）秦野精密は、ブレーキやエンジンなどの部品を精密に打ち出す加工技術が強み。国内外の自動車メーカーなどから高い評価を得ており、海外にも工場を展開していることから今回推薦された。渕脇代表取締役は「一人で始めた会社で、ものづくりに打ち込んできた。今は５００人以上の社員が居て、日本中の車に部品を提供できることが嬉しい」と、これまでを振り返った。
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