秦野歴史おこしの会の理事長を務める 杉崎正二(まさじ)さん 菩提在住 72歳
思いやりと責任を胸に
○…「地元の文化を後世に伝えること」を目的に活動する「秦野歴史おこしの会」の3代目理事長として、2004年から会を牽引してきた。1994年の発足以降、仕事の合間に勉強を重ね、今では「秦野市郷土史家」として文化を伝える存在となった。「文化財は放っておくと傷んでしまう。誰かが保存しなくては」。真剣な表情の奥にあるのは大きな責任感だ。
○…小学生時代は通信簿に「もっと皆と話すようにしましょう」と書かれるほど内気な性格だった。表現力が磨かれたのは、吉田島農林高等学校(現吉田島総合高等学校)を卒業後、神奈川中央交通株式会社に入社してから。全国各地でマンションの分譲地造成やゴルフ場建設に責任者として関わり、多くの部下をまとめるうちに、周囲から「弁が立つ」と認められるようになった。
○…現在は、北地区自治会連合会長など21団体で役職を重任する多忙な日々を送る。新東名の建設も迫り、市やNEXCOへの要望書作成などを担うほか、新東名対策協議会の会長も務める。「おかげで会話の引き出しが増えました」。自身の事務所の壁には、予定表などの中に、思い出の写真やメッセージがびっしり。自治会の活動の一環で北地区在住の高齢者を招いた旅行の集合写真、敬老会で渡したお菓子の御礼にもらった絵手紙。「感謝の言葉を焼き印したカステラが喜ばれて。箱を開けた途端、皆さん驚いていました。やっぱり物だけじゃなくて、気持ちが大切」と壁を眺める。
○…「唯一ほっとできる」という入浴時間が至福のとき。友人や夫人と旅行にでかけるのが趣味で、「近々、仲間と伊豆の北川温泉に行くんだよ」と笑顔でパンフレットをめくる。人々から「噛めば噛むほど味が出る人」と言われ慕われるのは、相手を真摯に思う気持ちがあるからこそ。「これからも人との触れ合いを大切にしていきたい」と柔らかな笑みをこぼした。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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