訪問会話・料理の「はだの水菜会」で会長を務める 田川 さだえさん 西田原在住 66歳
ふわり笑顔のチャレンジャー
○…1人暮らしで家に引き籠もりがちな高齢者が増える昨今。「暮らしを楽しむ手助けになりたい」と、仲間と共に「はだの水菜会」を2006年に結成し、3年前から会長を務める。高齢者の自宅へ出向き、その場で調理した食事を一緒に楽しむというボランティア。「『美味しかったよ、また作って』と言われるのが一番嬉しいです」と微笑む。
○…宮城県に5人兄弟の2番目として生まれ、実家で農業や家事を手伝いながら育った。「井戸から水を汲んで来てお風呂を沸かすような時代でした」。故郷の光景で印象深いのは北上川の河川敷に寝転んで見上げた打ち上げ花火だという。「河原の石に真夏の日差しの熱が残っていたことまで覚えています。震災が起きてから花火大会はやめちゃって…。さみしいです。いつか再開してほしい」。
○…企業で働きながら高校に通う道を選び、15歳で神奈川へ。朝5時半から工場で半導体やカメラのレンズの製造に従事し、半日は高校で勉強という毎日。学費や生活費を引いた余りは故郷の家族へ仕送りした。「たまに休みがもらえたときには新宿の歌声喫茶へ遊びに行ったりもしましたよ」と青春の日々を懐かしむ。結婚して3人の子どもに恵まれたあとも、家族の協力を得ながら、会社の決済事務局などで活躍を続けた。
○…定年退職後、仕事一筋だった生活を省みて、「地域コミュニティの中へ飛び込もう」と決意。「活動範囲を広げたい」と自動車免許の取得に挑戦した。「ちゃんと停まらないと助手席の教官にドンッとブレーキを踏まれたりして。結構大変よね」と笑う。今では自らハンドルを握り、市民講座やボランティアに繰り出す日々。栄養や食事についての講座や傾聴ボランティアで得た知識は、水菜会の活動にも活きている。「忙しすぎて病気で倒れたこともありました。でも、活動は続けたいんです。利用者さんの笑顔に生きがいを貰っていますから」。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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