高橋道良さん(寿町在住) 神輿渡御を写し40年 曾屋神社の祭り記録残す
秦野市内の本町地区を中心に7月19日(土)、20日(日)に開催される曾屋神社(守山文夫宮司、曽屋1の6の10)の例大祭「神幸祭」。同社の氏子区域に住む、高橋道良さん(67・寿町在住)は、この祭りの風景を、約40年に渡り写真に収め続けている。
日頃は、洋傘やステッキなどを扱う「高橋政男商店」の2代目店主として、店を切り盛りする高橋さん。
カメラとの出会いは、小学6年の頃。修学旅行先の風景を残すために、父に頼み込んで手に入れたカメラだった。写真に残すことで思い出も鮮明に蘇ると、当時の記憶をたどる。
本格的にカメラを始めたのは、社会人1年目22歳。当時、家業を継ぐため大阪にある傘屋に修業に出ていた高橋さん。なるべく帰省しないようにと、休日はカメラ片手に興味のある被写体を探しては、撮影していたという。
その被写体の一つに神輿があった。修業を終えて実家に戻り、傘屋の行商をしている頃、祭りの情報を聞きつけては各地に出かけていった。
高橋さんの手元に残る、曾屋神社の例大祭を写した最も古い写真は、昭和40年代後半のもの(=写真)。同神社の前を通る大道通り沿いの店舗前から本町四ツ角方面を写した1枚で、オート三輪の荷台に神社神輿を載せて巡行する様子が写っている。
実は、昭和40年代の約10年間は、交通事情の問題で大道通りを担いで練り歩くことができなかった神社神輿。しかし、担ぎ手からの要望が高まり、1976年の例大祭から認められた。
担ぎ手たちの思いが爆発した同年、高橋さんは祭り運営をする祭典委員会の一員として携わった。高橋さんのカメラ好きを知っていた当時の幹部で、現在、同会歴代委員長有志で組織される顧問会の会長を務める渡辺俊彦さんから、「写真に残したらいい」と勧められ、この年から現在まで約40年、毎年欠かすことなく祭りの姿をフレームに収めてきた。
いつも撮影ポイントに神輿がさしかかると、行っておいでという仲間からの声があったという。「写真を勧めてくれた渡辺さんや委員のメンバー、自治会の仲間たちの協力には本当に感謝している」と話した。
1995年、同会を副委員長という立場を最後に退任した高橋さん。退任後は、同会の歴代幹部で組織する参与会に所属しながら、祭りの手伝いを行っている。
撮影した枚数は数えきれない。日付と様子のメモ書きとともにアルバムに整理されている。厳選した写真は拡大して保管され、写真集のようだ。
撮影ポイント
今年、高橋さんが勧める撮影場所は、19日午前10時30分の宮立。比較的見物客も少なく、鳥居と神輿を一緒に写せる。また、まほろば大橋付近の坂道では、必死に神輿を抑える担ぎ手の表情をとらえることができる。本町四ツ角付近では、神輿3基が揃い、迫力も盛り上がりもピークに。夕方、80本以上の提灯にろうそくを灯し、昼から夜の姿に着替えた神輿もまた味わいがあるという。
高橋さんは、「事故なく、天候に恵まれることを祈る。大勢の人が撮影しているので、それぞれがマナーを守って」と話している。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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