夏のレジャーシーズン本番の8月、水無川上流の鶯橋からふれあい橋周辺の河川敷でバーベキュー利用者のものとみられるごみの放置が増加している。近隣自治会から市に対策を求める声も寄せられており、秦野市清掃事業所や河川管理者の県平塚土木事務所では、「現段階では利用者のマナーやモラルに訴えることが重要」と話している。
同所でのバーベキュー利用者は年々増加しており、例年5月の連休から8月をピークに9月頃まで見られる。ごみが大量に放置されるのは多くが土曜日や日曜日、お盆休みなどの休日だ。
夕方になると、橋の下や欄干のそばに、ビニール袋や段ボール箱に入れられた空き缶や生ごみが積み上げられるように溜まっている。帰路の途中で自動車の窓から投げ捨てられたと思われるごみ袋が、畑に散らばっていることもあるという。
現状の対応は、地域住民などからの連絡を受けた市清掃事所と市国県事業推進課が清掃作業を行っている。通報があった8月18日には、平塚土木事務所の職員も一緒に鶯橋周辺の清掃を行った。現場は、生ごみをねらったカラスがビニール袋をつつき周辺にゴミが散乱している状況もあり、この日は一帯を5時間程清掃し可燃ごみ約60kg、不燃ごみ約10kgを回収した。
市「制限より、マナー啓発を」
同事業所が今年5月、自治会を対象に開催した廃棄物減量等推進員説明会では、自治会側から「バーベキュー利用者に利用料を求めては」など、対応を求める声があがった。
近隣の戸川原自治会・前尾國彦会長は、「ごみを捨ててしまう人が多いなら、あらかじめごみ箱を設置するのも一つの方法」とし、「市はごみ処理もセットで考えておくべきでは。費用が掛かるのであれば利用料を徴収できないのかと質問した」と意図を説明する。
戸川上自治会・片野勝会長は「今年は特にひどい印象。散乱しているごみは近所の住民がまとめることもある。外国人利用者も増えている」などと現状を話した。
同事業所では、取材に対し「バーベキューは市民の楽しみのひとつ。禁止や制限をするよりも、マナーを守って利用してもらえるように啓発していきたい」と回答。同事業所と市国県事業推進課では今シーズン、利用者にごみの持ち帰りを訴えるチラシを手渡す取り組みを8月13日から15日に実施した。22日には同土木事務所が鶯橋に「不法投棄は犯罪です」と書かれた看板などを設置、25日には合同で周辺の巡回も行った。
平塚土木事務所では、「ごみが散乱している状況は一般的に見て良い状況ではない。利用者のモラルアップが重要」などと話し、秦野市と協力して対応していきたいと述べた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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