2015年の年頭に当たり、本紙では古谷義幸秦野市長に恒例のインタビューを行った。古谷市長は昨年1月の市長選挙で再選、すでに3期目のかじ取りを行っている。市長には昨年の市政振り返りとともに、本日、秦野市が市制施行60周年を迎えたことで記念事業などの取り組みをはじめ、今年の主要施策などについて聞いた。(聞き手は須藤一成、野口康英)
桜の街、秦野をPR
―昨年1月の市長選挙で3選を果たされました。
「これまでの取り組みが市民の皆様に理解され評価されたものと、大変ありがたく思っています。初心を忘れずに市民の幸せ、喜びの実現に向けて全力を尽くす思いを新たにしたところです」
―カルチャーパークを始め大型ハード事業の進捗はいかがですか。
「カルチャーパーク再編整備は平成27年度中の完成を目指すほか、今泉の土地区画整理はA地区(農地地区)と言われる今泉荒井地区が28年度中、鶴巻温泉駅南口周辺整備が29年度の完成を予定するなど、2期8年かけて取り組んできたハード事業は着実に歩を進めています。都市基盤整備を停滞することなく着実に進めて参ります」
―本日、秦野市は、市制施行60周年を迎えました。どんな記念事業が用意されていますか。
「『夢・希望!未来につなごう』をテーマに昨年から様々な記念事業を展開しています。その一つとして渋沢駅にZARDの駅メロを採用しました。先月23日から「負けないで」「揺れる想い」が流れています。今年の取り組みとしては、11月の市民の日に合わせ記念式典を開催するほか、近いところで2月には災害時相互応援協定を締結している全国7つの自治体が秦野に集い、防災サミットを開催します。参加する人と見ている人の垣根をなくし、市民全体で60周年を盛り上げていただくため、「市民企画事業」を募集していますので是非ご参加ください」
―秦野市が推進している公共施設再配置計画について、今年の計画についてお聞かせください。
「シンボル事業の一つ、西中学校等複合施設整備事業が動き出します。西中学校体育館、西公民館、消防西分署を複合化した施設とするため、民間の事業者を募集し新しい手法にチャレンジしたいと思います」
―昨年は木曽御岳山噴火をはじめ、大雪、豪雨による土砂災害、夏には雹(ひょう)による被害など様々な自然災害が発生しました。当市の災害対策についてご説明ください。
「市としては避難体制や備蓄体制、情報伝達の強化を行うとともに、被災地に職員を積極的に派遣することで実践力の強化を図っています。また、富士山の噴火災害を想定した訓練も東地区で実施するなど、市民の意識向上にも努めています。しかしながら大事なことは市民一人ひとりが備蓄や情報収集に努めるなど自助努力が必要です。今月末には避難に必要な情報と危険個所などをお知らせするハザードマップを各家庭にお配りします。お住まいの地域にどんな危険が潜んでいるかを確認し、災害に対する意識を高めていただきたいと思います」
―新東名の建設が始まる中、観光政策へのお考えと具体的プランをお聞かせいただけますか。
「秦野は都会の人が求めてやまない豊かな自然や里山の風景が残っています。県立秦野戸川公園や水無川の両岸は都会の人のオアシスだと思います。水無川平和橋上流には約300本のおかめ桜が、平和橋から富士見大橋にかけては約500本のソメイヨシノなどが植樹されています。県内一の長さ(6・2キロ)を誇る西大竹堀川線の桜並木や千村の八重桜も有名です。市制施行60周年を迎える今年は、2月に頭高山で八重桜の植樹を行い、「春はさくらに染まるまち、秦野」と題して、西大竹堀川線の桜並木の愛称を決めたり、満開の桜のアーチの下を歩く春風ウォークなどを実施し、桜の街、秦野をPRしていきたいとも思っています。また富士山の眺望も素晴らしいです。先日、小田急電鉄が発行した広報誌に、弘法山公園展望台から見た冠雪した富士山の写真がトップページに掲載されていました。秦野は丹沢をはじめ、戸川公園、水無川などポテンシャルは非常に高いと思います。どのようにPRしていくかシティプロモーションが重要です。市役所が不得意の分野ですが、民間の力を借りながら積極的に情報発信したいと思います」
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|