秦野版 掲載号:2015年1月22日号
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最後の表示は「ありがとう」 秦野球場の名前板

社会

感謝が記された名前表示板(左/2014年12月撮影)
感謝が記された名前表示板(左/2014年12月撮影)
 電光掲示板への改修工事が始まっている秦野球場の名前表示板に、「27年間ありがとうございました。」というメッセージが1月中旬まで掲出されていた。この文字を書いたのは、同球場で行われた高校野球神奈川大会の選手名を長年書き続けてきた高橋賢二郎さんだ。

 電光掲示板の完成イメージを見せてくれた秦野市野球協会の小泉馨会長に、高橋さんが「あのまま壊されるのは寂しい。メッセージを書きたい」と切り出したのが昨年11月。選手名書きを手伝った経験のある小泉会長は、高橋さんの思いを汲み、市や利用団体の了承を受けるため奔走。11月末に感謝の言葉を記したメッセージの掲出が実現した。

 中断した時期もあったが、名前表示板が出来てからほぼ毎年、同球場で試合をする高校球児の名前を書き表示してきた高橋さん。ひと夏で500人にのぼる選手名を1枚ずつ白ペンキで手書きし、選手名を球場内全ての人に示してきた。

 名前表示板は手動回転式。会場アナウンスに合わせてボードを回転させ、選手名を表示するタイミングが難しかったが、野球協会の審判員仲間である廣田茂さんに助けてもらいタイミングよくできたという。「私1人では大変だった。心から感謝している」と話した。

 16文字のメッセージは、昨夏の大会で選手名を書いた紙材の残りを利用し、墨で記した。雨でも字が滲まないようビニールで保護し、両面テープでしっかり貼ったが、剥がれていないかと心配になり、悪天候の日も毎日見に行ったという。高橋さんは「あのメッセージは私からのメッセージであり、得点・名前表示板自身から皆さんに向けたメッセージという意味も込めたんです」と語る。

 電光掲示板化への尽力をしてきた小泉会長は「高橋さんと選手名を書き、その苦労が分かり最後の表示に動いた。新しい電光掲示板は自信を持っていいものになる。素晴らしい施設で子どもたちが沢山の思い出を作れるようにするのが私たちの使命」と襟を正す。

 6月に改修工事を終え、披露される予定の電光掲示板。高橋さんは選手名書きの御役御免に「肩の荷がおりました」と話し、感慨深く「6月が楽しみだ」と球場に目を向けた。

高橋賢二郎さん
高橋賢二郎さん

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